日経平均は絶好調ですが、
地味銘柄ばかりの私のPFは低調で出来高も細っている状態です。FUCK!FUCK!( ゚Д゚)
今日はそんな過疎っているPFの中で割と頑張っているパラカの銘柄分析です。
パラカは駐車場を運営する会社です。
駐車場のビジネスは数多くの土地を必要とし、自社の不動産だけでは売上規模が大きくならないため、
不動産オーナーに土地を借り、賃料を払って駐車場を運営する形が主になっています。
また2015年は太陽光発電の運用を開始ししており、16年はフル寄与の予定です。(私はこのビジネスには反対ですが)
それでは売上、利益を見ていきます。
どちらも右肩上がりで伸びていて順調そのものです。
次に時系列的に割安度を示すグラフを見ます。
業績はずっと好調でしたがPER15倍以上は超えておらず、
PERの見直しを期待するのは難しそうです。
<定性的観点>
①成長ストーリーはあるか?
店舗拡大型ビジネス(店舗じゃないけど)
駐車場を出せば出すだけ儲かるビジネス。
②成長余地はあるか?
??
日本の駐車場需要ってどうなんでしょう?
高齢化や若い人の車離れもあり、あまり大きくないような気もします。
③不況耐性があるか?
リーマンショック時も問題なく成長しているので問題なし。
ストックビジネスのため業績は大きくぶれない。
④経済的な堀はどうか?
駐車場を作って儲かるかどうかを見極める目利きが競争力の根源だが、
同業他社と比較し、相対的に特別な競争力があるとは思えない。
⑤株価上昇の触媒はあるか?
業績の進捗が良く、2Q決算時に上方修正を出しましたが、
まだ保守的な予想なので3Q決算発表時か本決算前に今期2度目の上方修正がありそう。
<定量的観点>
⑥PERは適正以下か?(成長率15%の場合、PERの適正水準は15倍が目安)
PER:11.1倍
ネットキャッシュ調整後PER:18.2倍
EV/EBIT倍率:12.28倍
不動産業のため借入金が多いことを考慮するとPERは割安とは言えない。
⑦PBRは2倍以下か?
1.52倍
不動産業は低PBR銘柄が多いので同業界の中では高く評価されています。
⑧CFはどうか?
営業CFは毎年プラス。
2015年度は太陽光発電などの大型投資でフリーCFはマイナス。
⑨有利子負債が純利益の5倍までか?
有利子負債:128億
負債比率:135%
有利子負債/純利益率=990%
不動産ビジネスのため有利子負債は高く、許容範囲を超える。
⑩ROICは高い値を維持しているか、あるいは改善されているか?
4.2→5.4→5.4→5.4→5.4
低いところで安定。
<競争力調査(同業他社との相対評価)>
⑪売上成長率
11.6%
⑫営業利益率
18.5%
パーク24:10.4%
日本駐車場開発:15.1%
⑬販管費率
10.6%
パーク24:15.6%
日本駐車場開発:29.7%
指標を見る限り同業他社より数値は断然良い。
この理由はパーク24がレンタカーやカーシェア事業、
日本駐車場がスキー場など利益率、投下資本利益率の悪いビジネスをしているため数値が悪い。
こういう本業から派生する形で余計なビジネスをするのが日本企業のクソなところ。
アメリカ企業なら投下資本利益率が悪いと判断した時点でスピンオフするはず。
<その他>
⑭リスク要因は?
有利子負債が多いので、業績悪化した場合は危険。
不動産価格の下落が進むと、保有資産が減価し、特損を出す必要が出てくるため、
政府のインフレ対策が失敗に終わると株価に悪影響か。
(逆に現状はアベノミクスで値上がりした含み資産がある状態?)
⑮配当や株主還元は?
配当利回り:2.3%
配当性向:24.5%
優待利回り:1.3%
⑯その他情報
マイナス金利は追い風。
駐車場ビジネスは建物がないので、毎年減価償却する必要がなく、
不動産業の中ではリスクが少ないと考えています。
太陽光のビジネスは余計な投資かと。
⑰まとめ。
EPS成長率16.4%(5年平均 )でPERが11.1倍なので相当に割安だが、
借入金の多さは割引のためやや割安という程度か。
上方修正に期待( `ー´)ノ